今年も残すところ1週間と少しとなった12月23日の公会堂。たくさんの元気な生徒さんたちが来てくださいました。今年最後の公会堂cityコンサートは,遺愛学院ハンドベルクワイアの皆さまです。
指揮の水田先生の合図で,一斉にベルを構える仕草。ピンと張りつめた冬の公会堂の大広間に心地よい緊張が走ります。健気な姿にもう涙が出そうになったのは職員だけではないはず…。 聴き馴染みある,「G線上のアリア」からしっとりとスタート。今年創基150周年を迎えた遺愛学院の式典でも演奏されたという「I Need thee Every Hour」はとても素敵な曲でした。顔より大きなベルを持つ生徒さんもいました。
こちらは中学1,2年生7人による演奏。ハンドベルには色々な編成があり,こんな風に少人数でも奏でられます。音が紡いでいく様がとても面白い。早すぎないように,遅すぎないように,次のパートにうまく引継ぎ…みんなで一曲ができあがります。「ママがサンタにキッスした」とーっても可憐な音がしました。
賛助出演の高校生。さすが貫禄が違います! ハンドベル部は中学生のみの部活動だそうですが,こちらの高校生たちが中学生だったころは,ちょうどコロナの自粛期間真っ最中で,演奏活動の機会がほとんどなかったそうです。公会堂で演奏してみない?と水田先生の計らいで集まってくれた高校生たちは,久しぶりにハンドベルを手にし,中学生の練習が終わったあとに,遅くまで残って練習をしてくれたそうです。お勉強も大変な中,本当にありがとうございました。久しぶりの演奏といいつつも,高校生の余裕でしょうか?手つきも姿もカッコいい!音にも重みがありました。
ハンドベルというと手に持って振ることで静かに音を奏でるイメージがありますが,このようにテーブルに置いた状態ではじく。という奏法があるそうです。ポンポンとベースのような音が聞こえました。同じ楽器なのにアンサンブルのように音が広がります。
「サンタが街にやって来る」は,いつもニコニコ水田先生による手話も交えて盛り上がりました。客席の皆さんも手拍子をしたり手話をしたりと,楽しい時間を過ごせたでしょうか…?!
ひときわ大きな音で奏でられた曲がありました。「銀河鉄道999」。なんと,生徒さんたちから先生に「この曲やりたい!」とリクエストがあり,楽譜を取り寄せて練習したのだそうです。大広間の空間に銀河の線路が出来て列車が走り抜けていきました~。
アンコールには「きよしこの夜」。コンサートの最中,時々見かけていたこの長い楽器は「クワイヤチャイム」というもので,ベルとはまたひと味違う音がします。金属の鍵盤楽器ビブラフォンに似た音です。可愛いハンドベル,空間に響き渡るクワイヤチャイム,そして高校生たちの歌声に合わせて,お客様も一緒に歌い,和やかに終了しました。遺愛学院ハンドベルクワイアの皆さま,顧問のピーター先生,指導の水田先生,そしてご来館くださいました皆さま,本当にありがとうございました。
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