昨年に引きつづき，市内外でご活躍の音楽家を招いての「旧函館区公会堂Cityコンサート」が行われました。今年度の第1回目は，ピアニストの伊藤亜希子さんのご登場です。

始まりはラモーのメヌエット，ダカンのかっこう，そしてピアノの詩人，ショパンと続きます。

演奏の途中に，曲にまつわるエピソードを交えて下さいました。貴族の娘，マリアとの恋が叶わなかったショパン，ワルツ第9番変イ長調には，♪タ～ラ～♬という印象的なフレーズが繰り返されるのですが，それはフランス語で「アデュー（さようなら）」というのを表していると言われているそうです。解説していただくと，曲の聞き方もひと味違ってきます。　

ショパンを堪能したあとは，アルゼンチンの作曲家，アストル・ピアソラ。がらりと雰囲気が変わります。

盛りだくさんのプログラムをご用意いただきありがとうございました。終了後，ほっとした表情の伊藤亜希子さん，お帰りの際には「あ！ピアノに挨拶しなきゃ！」と駆け寄り「ありがとう」とおっしゃる素敵な方でした。伊藤亜希子さんの今後の演奏情報等は，こちらをご参考になさってください。