重要文化財旧函館区公会堂は，令和３年４月２６日にリニューアルオープンし２周年になりました。また平成３０年１０月から令和３年４月まで，約２年半の保存修理工事の様子を収めた記録映像「文化遺産を守り継ぐ」が，映文連アワード２０２２で部門優秀賞を受賞しました。これらを記念し，令和５年４月２８日に，保存修理工事に携わった教育委員会生涯学習部文化財課学芸員の野村祐一氏の解説のもと，同映像の上映会が開催されました。

　ご参加いただいた皆様からは，「貴重な映像を拝見でき満足しています」「とにかく職人の技がすごい」「修理保存に関わった方々の大変さがわかりました」「修理中はそんなに（工事が）長くかかるのか？と思っていたが，どれだけ手間をかけた作業だったのかわかり感動した」「建物の継承は伝統文化や技術の継承にもなり，新しい技術も生きて素晴らしい」「技術の見事さに関心すると共に益々函館市を愛する気持ちと誇りを持っていきたい」等々，この欄では紹介しきれないほどのご感想をいただきました。たくさんのご意見ご感想をお寄せいただきありがとうございました。旧函館区公会堂としても，今回の上映会を開催できたことはうれしい限りです。

　なお，今回上映した内容を１４分間にまとめたダイジェスト版は，当館シアター室にて上映中です。

　函館市内には，国指定の重要文化財を近年保存修理工事をした（または保存修理工事中）建造物が「旧函館区公会堂」のほか「遺愛学院（旧遺愛女学校）本館」「函館ハリストス正教会復活聖堂」「大谷派本願寺函館別院本堂（東本願寺）」があると教えていただきました。この度の上映会を機会に，多くの市民の皆様に，重要文化財への関心が高まっていただけたら幸いです。