明治時代を切り取る。そんな時間が旧函館区公会堂では流れています。当時の調度品をそのまま展示することにより、時代の変遷をリアルタイムで感じる事が出来ます。
①球戯室
建設当時はビリヤードが2台設置された球戯部屋として使用されていました。現在はヒストリーテーブルが設置され、展示部屋となっています。
②小食堂
食堂として利用されていましたが、現在はシアタールームとなり、公会堂の歴史を放映しています。
③大食堂
公会堂来館者に食事を提供した場所です。厨房設備がないので、外注された食事が持ち込まれていたそうです。
④会議所事務室・会議所応接室
建設当時の函館は、東京以北最大の都市としてビジネスが盛んな街でした。公会堂は商人の交流の場であり、ビジネスの交流が図られたと言われております。
⑤御後架・御湯殿
明治44年(1911)8月、皇太子殿下(後の大正天皇)が宿泊することとなり、急遽新設された設備です。
⑥御召替室・御寝室・御座所・御食堂
皇太子殿下(後の大正天皇)や摂政宮殿下(後の昭和天皇)、上皇上皇后両陛下が、ご宿泊や休憩・ご昼餐された部屋です。
家具類は当初のもので、修復されておりますが、特にベットは真鍮のパイプ製で高級品とされていました。
⑦大広間
高さ約6m・130坪の大広間は、函館区民の集会所として音楽会や講演会等の行事に使用されました。今後は貸室として活用でき、コンサート等の各種イベントに使用できる場所となります。
⑧バルコニー
アカンサスで飾られた柱頭飾が特徴的。バルコニーからは函館港や横津連山が一望できます。
⑨洋風浴室
当時としては珍しい猫足のバスタブが設置されました。屋根は湯気が集まり、水滴が落ちにくいドーム型の天井が採用されました。
⑩受付室・寝室
建設当時、ホテルの経営を考えて造られましたが、計画通りにはいきませんでした。現在は、衣裳室と売店になっております。
ご案内
館内ではARコードを各所に設置しております。無料ARアプリ「COCOAR(ココアル)」をあらかじめスマートフォンにインストールする事で、スムーズにAR体験が楽しめます。
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